採択校の取組

お茶の水女子大学

女性リーダーとして飛躍しうるポテンシャルを見極める

本事業は、お茶の水女子大学のAO入試を抜本的に改革し、多面的・総合的に志願者の意欲、適性、能力、基礎学力を見極めるお茶大発新型AO入試(「新フンボルト入試」)を構築することを目的とする。

募集定員を従来より倍増させて全学で20人規模とし、丁寧で手間をかけた本学独自のユニークなAO入試を導入する。大学教育を広く高校生に向けて開くという高大接続を意図したプレゼミナール、および二次選考を通じて、基礎学力を担保しつつ受験生のもつ潜在力(ポテンシャル)を見極める。

二次選考では、文系は本学附属図書館を舞台に自在に文献や資料を駆使しつつ自分の論をじっくり練り上げ、またグループ討論や個別面接を通して、論理力や課題探求力、独創性、表現力、コミュニケーション能力などを評価する(図書館入試)。理系は各学科の専門性に即した課題を課したり、高校での学びを活かした課題研究発表などを行ってもらい、「探求する力」をみる(実験室入試)。その成果やプロセスを評価することで、単なる知識量の多寡ではなく、その知識をいかに「応用」できるかを問う。

大学入学時に知的ピークを迎える学生ではなく、入学後の学修のなかで能力を大きく伸ばし、大学院に進学し社会に出てからさらに女性リーダーとして飛躍しうるような「伸びしろ」のある学生を選抜する。

本事業を本学の入試改革の第一歩と位置づけ、入試制度全体への改革へと広げると同時に、本学の特色ある教育システムと連動させて学士課程教育改革を加速させる。