採択校の取組
岡山大学
国際バカロレア資格(IBDP)取得者の入学制度を全学部全学科で実施

本事業の目的は,国際バカロレア教育への理解を深めるとともにIB入試の拡大を図り,IB校増加に貢献することによって,拠点校としての役割を果たすことです。IB入試の拡大を目指し,能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価する入試改革を推進します。
岡山大学では,知識偏重型入試から課題解決型入試への転換を積極的に進めてきています。その一環として、国際バカロレア(IB)教育に早くから着目し,IB Diploma(IBDP)取得者に対して、書類審査による入学制度を国立大学として最初に導入し、平成27年度からは、その制度を全学部全学科に拡大しました。
岡山大学が採択されたAP事業では、日本の大学におけるIBDP取得者の受け入れを積極的に進めるために、国内外のIB校への広報活動を実施するとともに、IBDP取得者を日本の大学生活や教育に円滑に受け入れるために必要な活動を行っています(IB教育の内容とその特徴についての調査・把握,受け入れたIBDP取得者のケアなど)。また、国内における国際バカロレア教育への理解を深めるために、大学や高等学校関係者を対象に、IB教育についての講演会や勉強会を開催しています。
さらに、IB教育の優れた特徴を国内の大学や高等学校の教育に生かすために、IB教育における学習能力や思考能力育成の根幹となる「知の理論(Theory of Knowledge)」を国内の教育に普及すべく活動を行っています。
以上のような活動を通して、文部科学省が推進しているIB教育の普及とIB校増加計画(200校)に貢献することによって、拠点大学としての役割を果たすことを目指しています。
IB入試の拡大とその教育の普及は、能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価しうる大学入学者選抜制度への改革につながり、さらには、高校教育の改革にもつながると考えています。